春川家の5兄妹









「………
これで話は終わりなんだ
昔だったから考えなしに動いたと思ってるよ
だってさ凪が笑わなくなったんだ



涙さえも出てこない
俺のせいなんだ
俺が失言をしてしまったから…」








俺は昔を思い出しながら涙を堪えてた







静かに聞いてくれていた皆んなは俯いて少し落ちた顔をしていた







俺は続けて








「夕には言ったんだ
あとは凪だけなんだ…
いつかは言わなきゃいけないけど今じゃないんだ


あいつを支えてくれる人がいなきゃいけない。いつまでもガキん頃みたいに俺たちが守れるわけじゃない…
今だってこちらに引き取ってもらって1人で生きていくことがあいつにはまだ精一杯だから…



もっと視野が広がった時に言おうと思うんです」








そう言い本川さんを見ると頷きながら







「このことは言いません
ただ、私たち的にはその事ではなくて私達のことを聞きに来たのかと思ってましてね」







源さんが苦笑いをする







そう、この家にも闇がある……
調査済みなのだ










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