春川家の5兄妹











あれから数日が経ったある日だった









「もとかーわちゃーん
ヤッホー元気ー?」








弦国さんが大きな声で声を掛けてきたから無視をしてお兄さんと登校してると








「なぎ〜なんで弦国が話しかけてくるのさ?」







そう聞かれてこの間のことを話すとお兄さんが







「俺それきーてなーい
なんで言ってくんないのさー」
と言いながら頬を膨らませていた








さきさんも
「弦国なんて俺がボコしてやるよ」







なんて言ったら悠斗さんが
「お前はシャレにならねぇからやめとけ」





と言い止めたそれを見てお兄さんは笑っていた






その光景を見ていると急に肩が重くなった
後ろを振り返るとか弦国先輩が肩に手を置いていた







「止めてくれませんか?
私ちゃんと言いましたよね?話しかけないで下さいって」







そう言い睨むと先輩は笑いながら
「冷たいな〜
でも、俺も声かけるって言ったからね?」






そう言われ何気に肩を抱いてきたから手で払いのけようとしたら
『バシッ』
ほの少し肩に痛みが走った







お兄さんが弦国先輩の手を叩いたらしい







すると
「何だよお前実はシスコンなんじゃねぇの?
妹の恋路を邪魔すんなよ」






そう言われてもお兄さんは負けじと
「シスコンじゃないし、妹が心配なのは悪いことじゃないだろ?

それに凪ちゃん嫌がってるじゃん」






そう言い睨んでいると吹き出す音が聞こえてもう一度よく弦国先輩の顔を見ると笑っていた
そして








「ま、いいや
青遥お前覚えとけよ?絶対に痛い目見してやっから




じゃね、凪ちゃん」







そう言い去っていく後ろ姿に小さく
「名前で呼ぶなよこのクソが」
と言うと皆んなが笑いながら思い思いのことを口に出して笑いあった












この時は弦国の言った本当の意味にはまだ誰も気づいてはいなかった




春川兄弟が全集結して暴れることを…………………

















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