春川家の5兄妹









「はい、もしもし」
そう言うと電話の向こうから







『遅くにごめん、
ハルトです』
優しい声が聞こえてきた








「何か用ですか?」
そう言うと困ったように笑いながら








『用か…
やっぱりいじめのことが気になって…
大丈夫な分けないじゃん』
そう言い黙り込んだ








だから私は
「大丈夫です、
心配は嬉しいですが本当に大丈夫なんです」









そう言うと
「俺の顔見てそれ言って
今、凪ちゃんの家の近くの公園にいるから
来て」









そう言われて黙っていると一方的に電話を切ってきた
電話をしてきて、しかも一方的に切る人は初めて見た










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