幼なじみ。
ガーベラの花
次の日の夕方。
今日から授業が始まるらしく、昼からは来れなくなった。
もうそろそろHRが終わる時間になる。
学校からこの病院まで、結構距離がある。
愛雅は帰宅部だからそに分早く来れるはず・・・・
時間が経っても来ない場合は最終手段、電話しかなくなる。
お願い・・・来て?
あたしの体がもし、自由だったとしたら、今からでも飛び出して愛雅に会いに行ったけど・・・
こんなぼろぼろになったあたしの体じゃ飛び出すことさえ、外に出ることさえできない。
愛雅・・・直接会って謝りたいよ・・・
愛雅・・・お願い・・・
そう願っていた時、コンコンとノックする音が聞こえ、「はい」返事をした。
いつでも、直接謝る覚悟はできてる。
・・・・っと思ったけど、来たのは心愛ちゃんだった。
「心愛ちゃん?」
「麻帆、昨日は来れなくてごめんね?」
「ううん、いいのいいの!」
「っていうかさ・・・今日、岡本変だったけど・・・何かあった?」
やっぱ、心愛ちゃん、鋭いね・・・
恐ろしいほどに・・・
でも、心愛ちゃんには知っていて欲しい。あたしの力になって欲しいと願って昨日のことを全部打ち明けた。
「そっか・・・あたしも先生の意見に賛成かもね?麻帆みたいな病気を経験したわけじゃないし・・・」
「・・・」
「わからないと思う。だって、あたしだってわからないもん・・・わかってあげたいけど・・・」
あたしも逆の立場になって考えてみたらそう思う。
なんて、アホなことをしちゃったんだろうね?
「あたし、直接愛雅に謝りたいけど・・・今日来てないんだね?・・・」
「あぁ、今日呼び出されてたからそのあと来ると思うけど?」
「そっか・・・・」