幼なじみ。
行動範囲
あれから、2週間。
少しずつ体調が戻りつつあって、あと、2週間後には家に戻れそうだ。
家に帰って、久々にお母さんが作った料理を食べて、自分のベットで寝て、車椅子で愛雅と一緒に登校して楽しく過ごす!
家に帰って、病気になる前と変わるところは車椅子だけ。
それ以外は、以前と変わらず生活する。
ー コンコン
白い白衣着てるから先生かな?
「はい」
ガラガラとゆっくりドアを開けて、あたしに近づいてきたのはやっぱり先生だった。
「おはよう、安西さん」
「おはようございます」
そう言うと、先生が窓の前に立ち、カーテンを開けて眩しい光が病室を照らし始めた。
「今日は、安西さんに話があってきたんだ」
「話?」
そう言ったところに勢い良く入ってきた人がいた。
・・・・愛雅だ・・・
今日はそういえば、日曜日だったね?
いつもは学校終わってから来てくれてるけど、今日は違う。
「せっかくだから、愛雅くんも話を聞いてくれるか?」
「あ、はい」
また、この前みたいな不安が心の中で募る。
「安西さん?そんな硬い顔しない・・・」
「だ、だって・・・・」
余計不安になるばかりで・・・・
あたしは唾をゴクンと飲んだ。