幼なじみ。
夏祭り
あたしは無事退院して、何事もなく一ヶ月が経った。
車椅子で学校生活を満喫している。
「麻帆!明日さ、祭り行くよね?」
「行くと思うよ?あぁ・・・でも・・・」
少し俯いた。
心愛ちゃんは首を傾げながらあたしに聞いてきた。
「何かあった?」
「愛雅、誘ってくれないんだ・・・」
「じゃあさ!」
さっきと違うテンションの高さで話始めた。
「麻帆から誘っちゃえば?たまにはいいじゃん!」
「えぇ・・・やだよ。恥ずかしいし・・・///」
「もぅ!麻帆は可愛いんだから!」
なんて言って、あたしの頬をツンツンとつついてきた。
あたし、完全にからかわれてる・・・心愛ちゃんに・・・
あたしが入院してたときの心愛ちゃんと退院してからの心愛ちゃん、別人だし・・・・
ま、嬉しいんだけど?
歓迎されてる気分でさ?
「麻帆!」
心愛ちゃんと色々しゃべっていると愛雅が入ってきた。
「愛雅」
「帰るか?・・・」
「うん!じゃーね?心愛ちゃん」
後ろを向いて手を振ると、心愛ちゃんが頑張れ!という合図を出した。
あたしは首を縦に軽く振った。
愛雅に気づかれないようにね?・・・