幼なじみ。
数秒間、愛雅はずっと固まったままの状態動かなかった。
何か、あたしのように強く強く願っているようにも見えた。
しばらく、見ていると、愛雅があたしを見た。
「何お願いした?」
「んーっとね・・・・これからもずっと幸せでありますようにって・・・」
本当のこと言うのは恥ずかしいから・・・愛雅の願い事を聞いたら本当のこと言おうっと・・・
「愛雅は?」
「ん?俺?・・・麻帆病気が治りますようにって・・・」
「へ?・・・」
あたしのことを願ってくれてたの?
あんなに強く強く?
「いや、もうさ、俺に中で麻帆がいないってなると想像つかねーんだ」
うん。
あたしも同じ気持ちだった。
あたしも全く想像できない。
今までずっと一緒だったし、どんな時も必ず隣にいたから。
いなくなったら、寂しくて、どうしたらいいのかわからなくなりそうだよ。
「あたしね?幸せでありますように、っていう願い事は嘘だった・・・恥ずかしくて言えなかったけど・・・」