幼なじみ。
顔に熱を帯びたみたいに、ポッと赤くなっているのが自分でもわかった。
「愛雅とずっと一緒にいられますようにって・・・強く強く願った」
もう、愛雅がいない人生なんて、考えられないから。
こんな願い事で少し寂しい気がするけど、あたしはなぜか嬉しかった。
愛雅が自分のことより相手のことを考えて願い事をしてくれたこと。
何よりも、あたしのことを誰よりも大切に思ってくれていること。
それはすごくあたしにとって、嬉しくて幸せなことだった。
「俺、どんなことがあってもずっと麻帆の隣にいるから・・・」
まっすぐあたしを見る愛雅から目を逸らすことができず、愛雅を見つめた。
小さい頃からずっと愛雅に助けてもらってた。
どんなことがあっても、愛雅は絶対あたしのそばにいた。
それは今でも変わっていなくて、ずっとあたしのそばで太陽の笑顔で笑ってくれて・・・
あたしのことを誰よりもわかってくれる人だった。
「愛雅。この願い事、叶うといいね?ずっとそばにいるっていう・・・」
「絶対叶う!だから大丈夫だ」
温かくて大きな手であたしの頬を伝う涙を拭ってくれた。
「泣くなよ・・・」
そう言いながらもあたしの涙を拭い、愛雅の腕の中に収められた。