幼なじみ。







ー キーンコーンカーンコーン。





ちょっとゆっくり歩きすぎたのか、無事間に合ったけど、すっごくギリギリだった。





授業を受ける時、みんなはどこの学校でも使っているような木製の椅子に座るんだけど・・・・・





あたしは車椅子だ。






それは別にいんだけど・・・・





やっぱり、みんなと一緒じゃないから寂しいって思う時は結構ある。




そう思う中でも、先生は喋りながら黒板に板書をしていく。




ちらちらと黒板を見ながら、先生が書いたものをノートに写していく。





先生が雑談している時とかの話の内容を全部写したり、先生が授業の内容関係することを口だで話しているのとかも全部メモっている。





授業が終わって、挨拶終えるとぼーっと窓に外を見た。






学校から見る景色とあの病室から見る景色ってやっぱり違うんだよね・・・





ここは3階。





あたしが入院していた病室は10階。






建物の高さも違うし、場所も違う。





だからか、普通の生活には辿り着けていないけど、それに近い生活はできたんだな、と数ヶ月経った今でも思う。





だから、少し嬉しくなるし、自身も持てる気がする。





まだ、生きることができる。





突然死なんてことはない。






愛雅との子供の頃に約束を果たせる。







絶対このあたしの願いが叶うと信じることができる。





今なら・・・・。






< 137 / 228 >

この作品をシェア

pagetop