幼なじみ。
「あたし・・・愛雅とやり直したい・・・」
「俺も・・・」
やっと、愛雅に本当の気持ちを打ち明けることができた。
愛雅があたしの腰にそっと手を回してぐっとあたしに引き寄せ、強く強く抱きしめた。
「愛雅・・・・これからも、一緒にいられるかな?ずっとずっと・・・・」
あたしの手がどれだけボロボロになってしまっても、ずっと離さないでいてくれる?
「大丈夫!俺がずっとそばにいるから・・・」
「それで愛雅は幸せでいられる?苦しまない?あたしの隣にいて・・・」
ただ、幼い頃の約束守るためだけにあたしのそばにいると最近思うようになっちゃって・・・・
「麻帆の隣にいるだけで俺はすげぇ幸せだから・・・・」
そういえば、昔はこんなに優しい心を持った人じゃなかったよね?
すっごく冷たい態度を取られて・・・
小さい頃に『結婚しようね?』って言ったのに愛雅は『ムリ』一言だけ返された。
すっごく冷たかったのに・・・今はすごく温かい。
「愛雅・・・・あたし、そんなに長くないんだって・・・・さっき先生に言われた・・・」
愛雅に握られている手が再び震え出してきて、ぎゅっと強く握られた。
「愛雅・・・死にたくないよ・・・」
愛雅のそばにいられないなんて考えられない。
「なんで病気はあたしを選んだの?あたしの大切なもの何もかも奪われないといけないの?」
あたし、何かした?
神様から恨まれるようなことをしましたか?