幼なじみ。
神様・・・・
答えてよ。あたしの質問に答えてよ。
なんで・・・なんであたしじゃなきゃだめなの?
答えを求めるけど・・・・そんなの誰もわからない。
「愛雅・・・あのね?寝て数分に息切れする可能性があったり、危険な不整脈があったら・・・突然死する可能性があるんだって・・・・」
ほんとはずっと夜も一緒にいたい。
「死ぬのって・・・・こんな恐ろしいことだったんだね?・・・」
あたしは大粒の涙をたくさん流した。
あたしの体が温かい大きな体に包まれていた。
「麻帆・・・・ずっとそばにいるから・・・どんなことがあっても俺がまもるから・・・・」
「ほんとに?」
「あぁ・・・」
愛雅の温かさに安心したのか、また大粒の涙を流した。
「泣くなよ・・・」
体を離してあたしの頬に伝う涙をそっ優しく拭ってくれた。
あたしを落ち着かせるため、愛雅が軽く背中をトントンと叩いてくれた。
だいぶ落ち着いてきて、愛雅も安心したような顔を見せた。
「愛雅・・・大好き!ずっとそばにいてね!」
そう言うと、愛雅の顔が徐々に近づいてきて、柔らかいものが唇に触れた。
久しぶりの感触だ。
ほんの数秒間だけど、あの瞬間はすごく幸せだと思った。
「俺も、麻帆が好き」
その言葉を聞いて、ぼっと顔がりんごのように赤くなったのがわかった。