幼なじみ。






しばらくして、心愛ちゃんが戻ってきた。




その手に袋があった。





「心愛ちゃん、何それ?」






「あ、これ?これは、コンビニで色々買ってきたの!食べ物とか・・・」






「ありがとう!」





心愛ちゃんが復路を置いて、笑顔で「どういたしまして」っと言った。





でも、よく見ると目が少し赤いような・・・・・





「岡本・・・・ちょっと、麻帆と2人にしてくれない?今だけ・・・ちょっ話したいから」




「あぁ・・・・」





愛雅が病室から出て行った。






この病室にはあたしと心愛ちゃんだけになった。





なんで泣いてるの?




「心愛ちゃん、話ってなに?」





「あのね・・・病院の外に出ようとしたら、麻帆担当の先生が話しかけてきたの」





心愛ちゃんは溢れそうになる涙を必死で堪えるかのように俯いたままあたしに話す。






「麻帆は知ってるみたいなんだけど・・・病状が悪化して・・・不整脈が出たら・・・・し・・・死んじゃうんだよね・・・」






「心愛ちゃん・・・か、顔上げ、て?」






そう言うとゆっくり顔を上げてくれた。





「麻帆の前では泣かないって決めてたのに・・・無理、だっ、た・・・へへっ」





無理やり笑顔を作った。





あたしが死んじゃっても、あたしの心の中に愛雅も心愛ちゃんもお母さんもお父さんも・・・・・




ずっと生きてる。




あたしの分まで生きてくれてる。




そうでしょ?
あたしもみんなの心の中で生き続けるから・・・・




そんな悲しそうな顔をしないで?




前を向いてよ。





心愛ちゃんが必死に涙を拭って落ち着いた状態で話してくれた。






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