幼なじみ。






「麻帆・・・あたし、どうしたらいいの?麻帆が死んじゃったら、誰に元気をもらえばいい?」





「心愛ちゃん・・・・」






涙を流し続ける心愛ちゃんに何もしてあげられなかった。





どんな声をかけてあげればいい?






「心愛ちゃん・・・大丈夫。あたしがこの世界から消えたとしても、心愛ちゃんの心の中にあたしがいるでしょ?大丈夫だよ!」







笑顔で心愛ちゃんに言った。




心愛ちゃん・・・・




こんなにもあたしのことを思っくれてありがとう。





ほんと、感謝しているよ。





何個感謝の言葉があっても足りないよ。





「ねぇ、心愛ちゃん。あたしがもし・・・もし、死んじゃっても・・・・あたしのこと、忘れないでね?」






「あたり、まえ、じゃん」






あたしの目から涙がポロポロと何度拭っても拭いきれないほど流した。




あたしは・・・心愛ちゃんの心に中で永遠に生き続ける。





ずっと空から見守り続けるから。
何があっても・・・・





だから、前だけ向いて突き進んでね?





「心愛ちゃん・・・大好き!」





心愛ちゃんに思い切り飛びついた。





心愛ちゃんや愛雅がそばにいてくれるだけで・・・・




不安とか苦しさとか辛さが一気に吹き飛ばされて・・・・





不思議とそんな感情がなくなる。





明日が来るのが不安になっちゃう時ってあるんだけど、でも、心愛ちゃんや愛雅やお母さん、お父さんがいれば『大丈夫だ!』って思える。




『突然死』って宣告されて、すっごく怖かった。




もちろん今でも死ぬことに対しては恐怖心を抱いている。




大切な人のそばにいることが出来なくなるし、あたしの未来が見えないしどうなっちゃうのかわからない・・・




でも、きっと・・・・あたしの分まで生きてくれるよね?




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