幼なじみ。
クリスマス
あれから、月日が流れ、時間が過ぎて行くうち、あたしの病状が悪化し、弱々しい体になっていた。
食欲もなく、どんどんやせ細って行く体。
何も持てなくなったような使えない手。
そんな中迎えたクリスマス。
愛雅たちが通う学校も冬休みに入っていた。
あたしたちも高3だから、受験生だし、2人とも塾とか模試とかで忙しいみたいで・・・
今日の夜、愛雅が来てくれるみたい。
心愛ちゃんは昨日メールが来て、あたし達に気を使って来ないみたいだ。
あれから、ずっとこの病室から一歩も出ず、寝たきりだ。
歩くことすら困難な状況。
あたしもそろそろ危機感を感じていた。死ということに対しての・・・・
「先生・・・・あ、あたし・・・クリスマスを2人で・・・愛雅と2人で過ごすのはほんと久しぶりで・・・思い出がたくさんあった・・・」
愛雅はあたしにたくさんの思い出を心の中に残してくれたね?
一緒に雪だるま作ったり、プレゼント交換をしたり・・・・
色々約束事を作ったり・・・・
楽しい思い出をたくさんくれた。
「今年は・・・どんな、クリスマスに・・・なりますか?」
せっかくのクリスマスなのに・・・・寝たきりですか?
確かにあたしの体は弱くなってきているけど・・・・
「愛雅くんが楽しいクリスマスにしてくれることを願ってるよ!」