幼なじみ。






「開けていいの?」




「あぁ」




愛雅からもらったプレゼントの袋を縛っているリボンをそっと外し、中に入っているプレゼントを出した。





すると、小さくて少し長細い箱が出てきて、それをゆっくり開けて見ると・・・




可愛くてキラキラと輝くハート型のネックレスが入っていた。





「可愛いね?ありがとう!」




愛雅からもらったネックレスを手に取った。





「ちょっと貸して?付けるから」




「うん」




愛雅の手にそっとハート型のネックレスを渡した。





あたしの顔の前に愛雅の腕が見えて、首に垂れ下がるキラキラとしたネックレスが付けられた。





「よしっ!」




「うわぁ!ありがとう!」





満面の笑みになるものの・・・・





あたしはすごく悲しい気持ちになった。






だって・・・・
だって・・・・・




「・・・・あたし・・・・何もあげられなくてごめん。こんな体だからどこにも行けなくて・・・」





「全然、大丈夫だって!麻帆からのプレゼントはもうもらってるから!」





「・・・・?・・・・」




?マークがいっぱい並んだ。




意味がよくわからない。
あたし、何もあげてないのに・・・・




「麻帆の笑顔!だよ」




『何あげた?』っと聞く前に愛雅がその疑問を抱えていたことを知っているかのように答えた。





「愛雅・・・・」





「麻帆が俺の隣で笑ってくれるだけでさ、俺は十分幸せだから!」





「愛雅・・・・好き、大好きだよ?」






ベッドの上で膝間づいて、愛雅に抱きついた。





「麻帆?また、痩せた?」





最近ずっと食欲がなくて・・・・・食べ物をほとんど口にしていなかった。




「・・・うん。でも、大丈夫!」




「そっか・・・」





「そんな顔しないでよ!」





体を離して、ベッドの上にベタんと座り込んだ。




「あたし、昔より強くなってるかな?見た目はこんな弱々しくなってるけど・・・ちゃんと強くなれたかな?」





あたしが幼い頃、ちょっと転んだだけでも泣いちゃったり、喧嘩したらすぐに泣いたり、難しいことをすればすぐに逃げて・・・・・





昔はすっごく情けなくて弱い自分に腹が立ってた。





でも、今は・・・・





今はさ、ちゃんと『死』と向き合えてるよね?





逃げてないよね?





あたし、頑張ってるよね?






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