幼なじみ。
どんな時でも、いつもあたしを理解し、支えてくれたね?
愛雅に出会えたことって・・・ほんと、奇跡だね?
だって、世界って狭くないよ?
もっともっとたくさん人が生きている中で、たった1人の男の人を好きになったんだもん!
大きな奇跡だね?
ありがとう!
あたしと出会って、幼い頃からずっと一緒であたしのことを好きになってくれて・・・・
「愛雅・・・・こんなクリスマスでごめんね?来年はもっと明るいクリスマスを迎えられるようにしよ?」
悲しい約束。
切ない約束。
どんな約束をしても、愛雅は頷いてくれた。
もう、無理だとわかっていても、僅かな可能性を信じて・・・・
「んじゃ、俺そろそろ帰るな?受験待ってるし・・・」
「あ、そっか・・・あたしたち、もう受験生か・・・」
学校に顔を出していない分、すっかり忘れていたことだった。
「メリークリスマス、麻帆」
「・・・・メリークリスマス。頑張ってね?受験!あと、ありがとう!愛雅!」
首元を指差しながら手を振った。
愛雅・・・・
最後かもしれないクリスマスに思い出をくれてありがとう。
大切なものがまた一つ増えたね?
ありがとう。愛雅・・・・
愛雅が帰った後に紙とペンをを出してスラスラと文字を書いた。