幼なじみ。






大丈夫だよ?

だから、顔を上げて前を向いてね?





「あ、いが・・・」




「麻帆」





ずっとあたしのそばで支えてくれたね?



あたしの手を精一杯の力で強く強く握ってくれたね?




その温かさにいっぱいいっぱい、支えられたんだよ?




「あい、が・・・・・す、き・・・・だい、すき・・・だ、よ?」





ずっとずっとただ1人の男の子、愛雅の背中を追いかけ続けたんだよ?




ただ1人の男の子を愛し愛されたあたしはほんと幸せだった。





自分が怖いと思うほど、愛雅のことが好き。




「あい、が・・・・あ、たし、のこ、と・・・忘れ、ない、で?」







「おぅ!ずっとずっと麻帆のそばにいるから・・・」





そう言ってあたしの手を握ってくれた。





その温かさに安心して、肩を落とした。





その瞬間、呼吸困難が起きた。
死んでしまう間際のような・・・すっごくすっごく・・・苦しい・・・・






「あい、が・・・・あい、が・・・・くるっ、しい・・・・よ・・・」






呼吸困難がどんどん酷くなってきた。





さっきまで普通に息をしていたのに、息の吸い方吐き方を忘れてしまったような気がするほど激しくなってきた。





「麻帆、麻帆。おい!麻帆。生きろ!生きろよ!」





あたしの手をさっき以上に強く握られている。




その手に視線をゆっくり持って行った。




ずっと握っていてね?





あたしのことを忘れないで?
あたしがいたことをどうか・・・・どうか忘れないで?





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