幼なじみ。





緑色のシートの上にパイプ椅子が綺麗にたくさん並べられていた。





前の舞台には『第△○回卒業証書授与』っと書かれた看板が吊り下げられていて、綺麗に飾りもされていた。




麻帆。




あたし、麻帆がいてくれてほんと感謝してるよ。





今、この世界にはいないよ?




あたしの大切な麻帆が亡くなっちゃって、とっても苦しかった。




つらい。悲しい。




麻帆との思い出がいっぱい頭に浮かんできて、辛くて辛くてたくさん泣いた日もあった。





麻帆と一緒にいるのが当たり前で幸せだったか。





あたしにグッ伝わってきた。





麻帆のお母さんとお父さんから渡された麻帆写真を持って一緒に卒業式を出た。






「美優奈・・・いよいよだね・・・」






「だよね?・・・・」





「みんなと離れるのは辛い・・・・」





「うん・・・・」






卒業式がようやく始まり、どんどん体育館の中に入り、入場して行く。





『麻帆、一緒に卒業式出れるよ?行こ?体育館の中に!』





そう心の中で麻帆に言って一歩踏み出した。




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