幼なじみ。
〜10年後〜 愛雅 side
高校を卒業して10年経った今、無事に小学生の教師になることができた。
小学校の頃、麻帆と一緒に通っていたところへと配属された。
麻帆が亡くなってから、たくさんの季節が過ぎ、月日が流れた今でも、忘れられないものがあった。
今でも思い出す。
瞼を閉じたその奥に浮かぶ優しくて俺が一番大好きだった笑顔が。
共に過ごした18年間の記憶が頭の中をよぎる。
俺は今年で28歳になる。
今思うと、長かったようで短かった。
窓外をじっと見ていた。
桜がひらひらと散って行く。
空を見ると、雲ひとつない快晴の空だった。
麻帆。
俺、麻帆がいたから・・・・俺のそばにいてくれたから夢叶った。
麻帆のおかげいろいろ助けてくれた。
俺の背中を麻帆が押してくれたおけげだな?
麻帆にはほんと、感謝してる。
ありがとう。
俺のそばにいつも、明るい笑顔があったけど・・・・今、俺の隣には明る笑顔でいてくれるひとなんていない。
ってか・・・・麻帆しか考えらんねーから・・・・