幼なじみ。
今から13年前・・・・
俺は気づいた。
俺はある人に想いを寄せている、ということを・・・・
5歳になった俺と麻帆。
いつも一緒に幼稚園まで行っていた。もちろん、母さんも着いてきているけど・・・・
肩を並べて、一緒に歩いてくれたのは小さい頃からずっと一緒の麻帆。
桜が満開に咲いている公園の中で一緒にわいわいとはしゃぎながら遊んでいる時、いきなり、麻帆が驚く発言をした。
『好きだよ?愛雅!だから、結婚しようね?』
それを聞いた俺は恥ずかしくて、『うん』とは言えなくて・・・・
『いや』
素っ気なく返してしまった。
麻帆は少し落ち込んだような表情を見せていたのを今でもずっと覚えている。
この時、思った。
俺は麻帆のことが好きなんだ、と・・・・
『結婚しようね?』という言葉を聞いて、嬉しすぎて死にそうなくらい気持ちが舞い上がった。
『愛雅って冷たいね?』
とか、小学校でよく麻帆とかに言われていた。
それは、自分の気持ちを抑えようと必死に我慢しているから。
だから、あの時はごめん。
でも、高校になって、俺の我慢は限界まで達していた。