幼なじみ。






肩甲骨くらいまである髪。




クリクリとした綺麗な目。




薄いピンク色をした小さい唇。





自分よりも他人のことを優先する思いやりがある。




温かい心にしてくれる麻帆の声と言葉。







そんな麻帆を幸せにしてやりたかった。






俺のこの手で、守ってやりたかった。




俺は麻帆の全部が好きで好きでたまらなかった。






俺の中の麻帆はどれだけ大きかったのか、改めて知った。






麻帆がいない日々を過ごしてきた中で、一秒たりとも忘れたことがなかった。







空を見上げれば、麻帆がずっと見守ってくれている気がして、嬉しくなって口元が緩んだり・・・





なぁ、麻帆。




今の俺。





ほんと情けねーな?





『愛雅・・・・好き、大好き』





っていう言葉。





また聞ける日が来るかな?





そう言われるたび、すげぇ心臓がバクバクして手まで震えてきたりして・・・・
嬉しかった。





だから、あと一回でもいいから聞きたい。





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