幼なじみ。






『別れよ?そ、そのほうが愛雅のためになるよ。きっと今よりも幸せになれるよ・・・』



辛そうな顔をしながら、俺に背を向け走って行った。





今の言葉、聞き間違えた?





そう思うくらい麻帆から聞きたくもない言葉が次々に飛び出てきた。





なぁ・・・麻帆。





俺にとっての幸せって何?






麻帆が俺の隣でずっと笑っていてくれるっていうのが幸せだと思ってた。






でも、違う?




よくわかんなくなって、俺の心はめちゃくちゃにされていた。





麻帆がいなかったら、俺はどうして行けばいい?




俺の隣には、麻帆しかいて欲しくねーよ・・・





なぁ、麻帆。





俺たち約束したんじゃねーのかよ・・・





『ずっと一緒にいようね?』って・・・





なぁ、麻帆。





俺の隣に戻ってきくれ。






なんで、俺のとこから離れて行くんだよ・・・





俺は迷惑とか恥ずかしいとか、一度たりとも思ったことねーよ。




逆に言えば、自慢したかった。





こんな、笑顔が可愛くて、病気になっても明るく、人思いで・・・・




すげぇー自慢したいくらいだったのに・・・・・






なんでだよ・・・・・





俺の心の中には、モヤモヤとしたものがうようよしていた。







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