幼なじみ。
日が経ち、俺らが体育の授業をしている時だった。
麻帆はその時日陰で見学をしていたのだが、急にいなくなっていたことに気がついた。
男子の隣でサッカーをしていた女子がストップしていて・・・・
陸上部のトラックの方に目を映すと、麻帆が車椅子から落ちて横たわっていたのに気がついた。
頭の中が真っ白で、麻帆のところへ行きたかったけど・・・・
俺の言うことを聞いてくれなかった。
遠くから、救急車で運ばれるのを見ることしかできなかった。
麻帆・・・・・
頼むから生きていてくれよ?
心の中で精一杯祈った。
まだまだ、麻帆との思い出を作って残したい。
そう思えば思うほど、不安になるばかりだった。
麻帆が救急車で運ばれてからも授業は幾つかあった。
いつも集中していないけど・・・・いつも以上に参加することができなかった。
麻帆。
お見舞いに行ってもいいんだよな?
来るなって喚こうが、俺は絶対に行く。