幼なじみ。
放課後。
麻帆と仲がいい、立花に呼び出された。
連れて来られたのは、人通りの少ない廊下。
『なぁ、麻帆の見舞い行きてー。すげぇ心配だから・・・』
誰よりもずっとずっと大切な人だった。
だから、この手で守ってやりたかった。
『俺さ、諦め悪りぃから・・・別れてからもずっと麻帆のことしか頭になかった』
『岡本。麻帆も同じ気持ちだったと思う』
その言葉を聞いて、少し安心したような気がした。
同じ気持ちでいてくれたんだと・・・・
『麻帆さ、自分を責め続けてるんだよ?病気にさえならなかったら、愛雅も幸せだったのに・・・、って・・・・』
立花が目を赤くしてうるわせながらも、必死に語りかけてくれた。
『麻帆も愛雅のこと好きだったよ?でも、不安にさせたくない。傷つけたくない。そんな思いで、別れたって・・・』
俺、傷ついてなんかねーし、迷惑とかも思ってねーから。
なんでそう思わせたのかは今だにわからない。
立花は『思い込みでしょ?』って笑い飛ばしていたけど・・・・