幼なじみ。
麻帆がどこか遠くを見つめていて、寂しそうな顔をしていた。
『愛雅・・・・あたし、そんなに長くないんだって・・・さっき先生に言われたんだ・・・』
麻帆の手が震え始めているのに気気づき、握る手をさっきよりもぎゅっと握った。
『愛雅・・・・死にたくないよ・・・・』
あまりにもの恐怖で声が出なくてかすれていた。
麻帆。
大丈夫!俺がいるから・・・・俺が絶対守ってやるから。
麻帆は生きていてられるよ。
『なんで病気はあたしを選んだの?あたしの大切なもの何もかも奪われないといけないの?』
俺の目を見つめながら、必死に問いかけて来るものの、何も答えることはできなかった。
ごめん・・・
麻帆のためになにもしてやれなくてごめん・・・
麻帆・・・
精一杯生きて?
俺、麻帆がいなくなったらどうなっちゃうのかわからない。
俺の心がズタズタにされて、ボロボロになってしまっているかもしれないから・・・・
麻帆・・・・
俺のそばにいてくれよ。
ずっとずっと・・・
俺のそばで笑っててよ。太陽みたいな笑顔で俺を照らしてよ・・・