幼なじみ。





" 愛雅と別れてから、たくさん泣いた。だって・・・寂しかったから。愛雅があたしの隣からいなくなって、どれだけ大きな存在なのかっていうのがわかった "






『幼い頃、よくサッカーしてたね?あたしはサッカーボールを追いかけてる愛雅が好き。大好き』







今まで麻帆が俺に何度も言ってくれた言葉だった。






『う・・・・っう・・・うぅ・・・』






必死で堪えていた涙を抑えることができず、思い切り流れた。





麻帆。




今までずっと一緒にいてくれてありがとう。




幸せな時間をたくさんくれてあるがとう。




麻帆にたくさんの『ありがとう』を数え切れないくらい言いたい・・・・





アルバムに涙の滴が落ちて行った。





アルバムを最後まで見終わったあとにそっと閉じ、10年ぶりに見る手紙を出した。





麻帆の綺麗な字が目に浮かんできた。





俺の心の中に、ちゃんと生きてんだよな?麻帆・・・・





麻帆、生まれてきてくれてありがとう。




麻帆と出会わなかったら、今の俺はいなかったかもしれない。





だから、麻帆っていう存在がいてくれたことに感謝してる。





麻帆の太陽みたいにキラキラとした笑顔で俺を照らし続けてくれてありがとう。






そう思うながら、10年ぶりに麻帆からくれた手紙を読んだ。





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