幼なじみ。






ーーーーーーーー愛雅ーーーーーーーー





今までありがとう。






愛雅に迷惑かけたし、傷つけちゃったし・・・最低な人だったよね?あたし・・・





でも、愛雅はあたしのそばでずっと支え続けてくれた。





あたしが入院してしまった時も、車椅子で生活することになった時も。





どんな時もあたしのそばで支えてくれた。





ありがとう。





愛雅・・・





大好きだった。愛雅のことがほんとに大好きだったよ?




小さい頃からずっと・・・誰よりも近い存在でいてくれたよね?





幼い頃の愛雅はすごく素っ気なかった。





でもね?付き合い始めてから態度が一変して、冷たくなくなった。





愛雅の素を見れた気がして、嬉しかったよ?




愛雅。





あたしに言ってくれた言葉覚えてる?





『諦めるな!』っていう・・・





あたしが体を壊して、陸上できなくなった時に言ってくれた言葉だよ?





あたしね?たったこの一言が心の支えになったんだよ?







あたしの病気はもう治らないって思った時にもこの言葉が頭に浮かんだ。






生きる希望を失っていたあたしに元気がもらえた気がした。




まだ、愛雅のそばにいたい。




まだ生きなきゃいけない理由があった。






だって・・・あたしたちが幼い頃、高校2年生になりたてだった頃に交わした約束があったから。





『ずっと一緒にいよう』っていう・・・





だから、まだ死んじゃいけないって思った。





1分、1秒でも長く生きて、愛雅と一緒に生きたい。





そう思って、入院している時も頑張ってた。





でも、あたしの体は言うことを聞いてくれず、日に日に弱っていた。





体は痩せ細って、食欲がわかず・・・




ほんとに辛い日ばかりだったけど、愛雅と心愛ちゃんが毎日お見舞いに来てくれて、あたしの心は和らいだんだよ?





嬉しかった。




こんなに温かいって思える場所があったってことが・・・




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