幼なじみ。
久々にこの公園に訪れたけど、景色は昔と何も変わっていなかった。
変わったのは、隣にいるはずの人がいないこと・・・
俺の隣にいなくても、心の中で生きてくれているから。
俺は1人じゃない。
ここにいるのは俺だけじゃなくて麻帆もいる。
ここにいると麻帆と過ごした日々が目に映し出された。
しばらく、公園の景色を見た後、麻帆の家に向かった。
麻帆のおかげで今すげぇ幸せに暮らせてる。
ありがとう。
麻帆の家に着き、車から降りると、庭に麻帆のお母さんがいた。
「あら・・・?愛雅くんじゃない!」
「あ・・・どうも」
「中入る?」
そう言って、ドアを開けて俺を誘導してくれた。
「ありがとうございます」
そう言って、玄関に入り、靴を揃えて家の中に入った。
麻帆の遺影が追うてあるところへと向かった。
「麻帆・・・・久しぶりだな?・・・」
そう俺が問いかけても返事が来るわけでもないのに話し続ける。
「なかなかこれなくてごめんな?」
前に置かれている麻帆が元気だった頃の姿。
いつも俺に向けてくれていた一番好きな笑顔があった。
「俺さ、ずっと麻帆と一緒にいる。だって・・・俺だけが幸せになったら・・・っていうか・・・半端な気持ちで他の奴には近づけないから・・・」
俺だけが幸せになっていいのだろうか?
麻帆は今までずっとずっと辛い思いしてきたのに・・・・
ダメなんじゃないかって・・・・
今もまだ、麻帆が好きなのに他の奴らに近づくことができない。
「なぁ、だから俺とずっと一緒にいてくれよ?空から見守っていてくれよ?」