幼なじみ。
誰もがそう思っていると思う。
「麻帆。麻帆はまだ俺のことを好きでいてくれてる?俺は、ずっとずっと好き」
もっと早く付き合うべきだった。
もっと早く自分の想いを伝えるべきだった。
俺の手は空っぽになったけど、残ったものが唯一あった。
それは・・・『後悔』っというたった2文字の言葉だった。
「麻帆は俺にとって今でもずっとずっと大切な人だから・・・」
「・・・・愛雅・・・くん・・・」
お母さんが泣きながら俺の方に近づいてきた。
「愛雅くん・・・・ありがとう。こんなにも麻帆のことを好きでいてくれて・・・麻帆も・・・し、幸せ者だねぇ・・・」
「たくさんの人に愛されてなしたから・・・」
「そっ、か・・・・」
麻帆の周りにはこんなにも愛で溢れてたって知った。
麻帆が病気になってから、初めて知ったこととかたくさんあった。
前まではあまり考えていなかった
" 命の重さ "とか・・・・
麻帆が全部俺に教えてくれた。
麻帆から学んだことがたくさんあった。
「今日は、帰ります。また、時間があれば来ます。お邪魔しました」
お母さんに一礼した。
「ありがとう。愛雅くん。麻帆もきっと喜んでるよ!愛雅くんが来てくれて!」
「だと、いいですけど・・・・じゃ、失礼します」
玄関に揃えて置いてあった靴を履いて、また、「お邪魔しました」っと言って、ドアを開けて出て行った。