幼なじみ。






なぁ・・・麻帆。知ってる?




この世界に消えない絆が存在しているってこと。





俺と麻帆の絆も見えない。





それは、でも消えたわけじゃないから・・・





絆は確かに存在するから・・・・





住む世界が違っていても絆っていう糸でちゃんと繋がってる。





俺の思いも全部麻帆に届いてるはず。





絆なの糸を通って・・・




なぁ、麻帆。






麻帆はたくさんの愛をもらって生きてきたんだな?





麻帆の親友である立花、陸上部の顧問やコーチ、クラスのみんな、両親。





そして、俺。




みんなに・・・・愛されていたし、愛してもいた。






麻帆がこれまでにくれた温かい言葉の数々は、きっとこれから先辛いこととかあった時に背中を押してくれる。





麻帆が心の中にいる。



心の中にいる麻帆の手をぎゅっと握ると落ち着いてくる。




もし、麻帆がいなかったら、今の俺はもういなかったのかもな?





世界中にはたくさんの人で溢れている。





でも、その中でたった一人の人を愛し、愛された。




俺と麻帆が出会えたのは奇跡。





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