幼なじみ。
チャイムと同時に先生が出て行き、教室が一気に騒がしくなった。
「麻帆!おはよ?」
「おはよ!心愛ちゃん!」
いつも通り元気に挨拶したつもりなんだけど・・・
「麻帆、今日、どうかした?顔色悪いよ?」
心愛ちゃんにはバレバレみたいで・・・
「全然!何もないし、平気だよ!」
心愛ちゃんに心配されても、あたしは「大丈夫!」とか、「何もないよ!」って言っていつも強がってるんだよね・・・
それがあたしの性格だから、いくら親友の心愛ちゃんでも「体調悪いんだ」とも言えない。
「何もないようには見えないよ?」
「ほんとうだってば!」
「わ、わかった。あまり無理しないでね?」
「わかってるよ!」