幼なじみ。
「麻帆、陸上部だし、学年1早いんじゃない?タイム!」
「それはないよ・・・あと、規模が狭すぎる・・・・」
「そっか・・・」
タイムを計られる順番は出席番号順らしい。
あたしは「安西」だから、一番最初だった。
スタートラインに並んだ。
「いちについて・・・よーうい!」
ー パーンッ。
体育の授業でも、ピストルを使う。
そのピストルと同時に前屈みで前へ前へと走る。
その時だった。
いきなり、視界がゆがんだ・・・・・
えっ?なに・・・・・
どうなってるの?
体がどんどん横傾いて、地面に倒れこんだ。
「麻帆!?麻帆ー!ま・・・・ほ・・・ま・・・・」
どんどんみんなの声が薄れていき
とうとう、意識を失い、目を瞑ったまま、動かなくなった。