幼なじみ。
こうして後ろから愛雅の背中を見ると
昔とは違って、大きくなって大人に
近づいてきたんだな、と改めて思った。
ずっと愛雅と一緒にいて、愛雅のすべてを知っている
と思っていたけど、そんなことはなかったね?
まだまだ、あたしの知らない愛雅がいる?
昔の愛雅も今の愛雅のことも両方もっと
知って行きたい。
幾つもあるでしょ?
あたしのしらない愛雅が・・・・
それに・・・幼なじみからやっと抜け出し
たしね?
「麻帆、遅い」
「ごめん」
あたしが変なこと考えていたからスピードが落ちて、歩くのが遅くなってしまった。