幼なじみ。
あたしの話をすべて聞いたあとに
難しい顔をした。
「大きな病気だったりしますか?」
「んー・・・」
医者は唸るばかりだった。
「ちょっと、ベーってしてもらえる?
目・・・」
あたしは下まぶたを下に引っ張り
目の赤い部分を見せた。
それを見た医者がまた、難しい顔を
した。
「健康的な色をしてるんだ
がなぁ・・・」
「貧血ではない、ということですか?」
「その可能性はないとは言えない」
「そうですか・・・」
でも、ただの貧血であるっていう可能性は
ないはけでもないんだよね?