幼なじみ。
「で?麻帆、大事な話って?」
「あのね?昨日のことなんでけど・・・あれ、ただの貧血じゃないかもしれないんだ」
「えっ?じゃ、大きい病気ってこと?」
「それもわからないの・・・」
心愛ちゃんはすごく困ったような顔をしながら顔が俯く。
「もしかしたら・・・大きい病気という可能性はないとは言えない、て・・・貧血だと下瞼を引っ張った赤い部分が白っぽくなるんだけど、あたしは健康的な色だったんだって。だから、貧血という可能性は低いって・・・」
「そっか・・・・大きな病気じゃなきゃいいね?」
「うん。部活できなくなるのは嫌だから・・・・」
「うん・・・」
あたしの話が終わり、あたしと心愛ちゃんの間には冷たい空気が流れ込む。
「なんで、初めからそう言わなかったの?」