幼なじみ。
ようやく、お店の外に出られた。
結構ここのお店も人気があって、混み合っていたから、ちょっと出にくかった・・・・。
「愛雅!お待たせ!」
「おう!じゃ、次回る?」
「うん」
当てもなくブラブラ動き回った。
チラッと横目で愛雅を見ると、それに気づいたみたいで笑顔をあたしに向けてくれた。
そんな些細なことでも嬉しいって思うんだなー・・・
つい、笑みがこぼれる。
そうしているうちに時間が過ぎ、後夜祭がそろそろ始まってしまう頃に近づいていた。
私が通っているこの学校の文化祭で後夜祭が始まる合図として、花火が夜空に打ち上げられる。
「屋上行く?」
あたしの方を見て、笑顔で聞いてきた。