幼なじみ。





屋上の周りには高い建物が無くて、花火を遮られるものはない。



だから、一番見やすいところなんだけど・・・・





「屋上って・・・鍵なかったら行けないじゃん?」





「大丈夫!開けてるから!」





「えっ、でも・・・」




愛雅に手を引かれながら、廊下を歩いた。




罪悪感がすごくあるんだけど・・・・愛雅がいれば、なんとなく安心してしまう。




「先生にバレても大丈夫!」って・・・





階段を駆け上がり、屋上に出入りする扉を開けると、丁度カウントダウンが始まったところ見たいだ。





「間に合ったね?」





「おう!」





下のグラウンドから数秒をカウントする声が響き渡る。





『10、9、8・・・・』





あと少しで、花火が打ち上げられる。





去年も見たけど、すっごい迫力があって綺麗だったし・・・・




昨日、心愛ちゃんが言ってたんだけど・・・



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