幼なじみ。
あっ!そーだ!忘れてたものがあった。
「はい!愛雅!雑貨屋さんで買ったもの!」
キーホルダーが入っている袋を愛雅の手に渡した。
ハートが半分に分かれていて、くっけるとハート型になるキーホルダーを買った。
青とピンクに色分けされていて、もちろんあたしはピンクで愛雅が青色!
愛雅がそっと袋を開けて中身を見た。
「じゃん!これとね愛雅のやつをくっつけると・・・ハート型になるんだ!すごいでしょ?」
宝物が一つ増えた!
「サンキュ!麻帆!」
笑顔で愛雅の顔を見た。
花火を打ち上げられる音が響き渡る。
愛雅があたしの耳に顔を持ってきて、小さく囁いた。
「麻帆、好きだよ?」
あたしの耳が溶けそうなくらい暖かい愛雅の息がかかった。
その言葉を聞いたあたしは思いきり愛雅に飛びついた。
小さい頃以来、全く抱きしめたりしていなかった。
今までにない強さで抱きしめた。
あたしも愛雅が好き!
今まで以上、好きだよ?