幼なじみ。

あたしの靴?






文化祭から、一ヶ月が経った。




あたしはいつも通りの時間に目が覚めて、顔を洗ってお母さんが作ってくれた朝ごはんを食べた。



お弁当を持って鞄の中に入れた。





「お母さん!行ってきます!」





いつも通り、お母さんは明るい声で「行ってらっしゃい」と返事をしてくれた。





ローファーを履いて、玄関のドアを開けると、少し冷たい風が吹く。






隣にある愛雅の家に行った。





まだ、家から出ていないってことは・・・寝坊?






ー ピーンポーン






家のインターホンを押すと、しばらくしてちょっと髪がボサボサになった状態で家から出てきた。






しかも、すごく眠たそうな目をしてるし・・・・・






「愛雅、おはよ?」




「おぅ」




「愛雅、髪が・・・・ちょっと待ってね?」






少し背伸びをして愛雅の髪をていねいに戻して行く。





「完璧!じゃ、行こ?」





愛雅があたしの手を握って前を歩く。






文化祭の日以降、あたしたち、もう幼なじみと思えないくらいの仲になっているような気がする。










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