幼なじみ。
次の言葉を出そうとすると、途端に涙が溢れてくる。
あたしはすっごく悔しいかった・・・
だから、大量の目から涙が零れ落ちたんだ・・・・
「運動制限が、かけられて・・・陸上も、諦めた方がいい、て言わ、れた・・・だから・・・・あたしの夢はもう・・・・」
「バカか?・・・まだわかんねーだろ?病気が治ってまた陸上できる時が来るかもしんねーのに・・・夢もう諦めんのかよ・・・」
そんな前向きな愛雅の言葉にあたしはただただ涙を流すしかできない。
愛雅の気持ちに答えられないかもしれない・・・・
「愛雅・・・・あたしの病気が悪化したら、死んじゃう?小さい頃に約束を果たせなくなるの?・・・」
そんなあたしの疑問に誰も答えられるはずがなかった。
だって・・・・病気が治るか治らないかなんて誰にもわからないから。
生きるか死ぬかなんて・・・誰にもわからないから。
「愛雅・・・・あたしのそばにずっとずっといてくれる?」
「あったりめーだ!」
元気な愛雅のその笑顔に何度あたしは救われてきたのだろうか・・・
数え切れないほど、あたしは愛雅に救われている。
「麻帆・・・誰になんて言われようが俺は麻帆の夢を応援する!だから、諦めるな!」
"あきらめるな"
そう言ってくれた愛雅は何故か不安そうな顔をしているように見えた。