幼なじみ。
進路
ー 1ヶ月前 ー
愛雅と一緒に帰っていた。
いつも通る坂道を登って行くと急に息切れがしてきた。
今まで普通に呼吸していたのにその方法を忘れてしまうかのように・・・・
すっごく苦しかった・・・
アスファルトに横たわってしまったあたしに心配そうに声をかける愛雅。
「麻帆、今救急車呼んだから待ってろ」
あたしの背中をさすって、安心させてくれた。
愛雅はどんな時だってあたしのそばにいてくれている。
ー ピーポーピーポー
赤いランプを点灯させて大きな音を出しながらあたしの方に近づいてきた救急車。
そこから担架が出てきて、救急医があたしの元へと駆け寄った。
あたしを担架に乗せて救急車で運ばれた。
そうしているうちにどんどん意識が失われてしまった・・・