白銀のトライアングル
「お弁当のせい?」

と友紀奈が聞くと、

「そうか!それに動物園って、行かないじゃん!」

と嘉雄が言った。

「嘉雄さん、私は案外行きますよ~」

と友紀奈が言うと、

「嘉雄さんじゃなくていいよ!嘉雄でも・・・」

「でも、年上の人に呼び捨ても・・・」

と友紀奈が言ったものだから、

「じゃあ、ヨッシーでもいいけど!」

「いえ、それなら嘉雄さんのほうがいいです。」

と友紀奈が答えた。

「じゃあ,俺は友紀奈でいい?」

と嘉雄が言った。

「もちろん!」

と友紀奈は答えた。

二人の距離が縮まった感じがした。

「そうだ!今度はお弁当を持って花見でも行かないか?」

と珍しく嘉雄が友紀奈を誘った。

「それって、二人だけですか?」

と友紀奈は聞き返した。

「もちろんさ!」

と嘉雄は返事をした。
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