白銀のトライアングル
「・・・」

嘉雄は無言だったが、友紀奈に連れられて並んだ。

嘉雄の鼓動は、友紀奈といるせいなのか、初めての絶叫系に乗るせいなのか・・・

とにかく、今までにはない速さで打っていた。

「嘉雄さん、大丈夫ですよ!だって、あんなに速いスピードで滑れるんですから~」

と友紀奈が言った。

「いや~、スキーとジェットコースターは別物でしょう・・・」

と嘉雄が言ったけれど、友紀奈は気にしないでいたら順番が来た。

嘉雄もココまで来たのだからと思い、肝に座る覚悟でスクリューコースターの座席に着いた。
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