白銀のトライアングル
どうにか、1日が過ぎて、嘉雄は友紀奈のいる病院へ向かった。

昨日、友紀奈の母から電話があり、

「今日にも、大部屋へ移れるそうです。」

の言葉が頭の中でこだましていた。

嘉雄は、今日こそは今まで自分の中のわだかまりで言えなかった言葉を言うぞ!という決心だった。

そう、あの沙耶の事故のときの過ちは決してしないと心に決めたのであった。

そんなことを、何度も思いながら、友紀奈の病室の前へ着いた。
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