白銀のトライアングル
「そうか!それでさっきから一人だったんだ」

と一樹が軽くかわしてくれたので、友紀奈も、

「そうなの・・・よくわかったわね!」

「ああ、かわいい感じな子だなぁ~って思っていたから!」

「お世辞でも、ありがと!」

「お世辞じゃないさ!」

すっかり一樹と友紀奈は話が盛り上がっていた。

でも、イマイチだったのは嘉雄だった。

そんな嘉雄を見て、

「ごめんなさい。なんか、二人だけで話していて・・・」

「ああ、気にしないでいいよ!」

「と言われても・・・」

一樹が言った。

「ああ、こいつはね過去を引きずってるだけだから心配しないで!」

「えっ?過去?余計に気になっちゃう・・・」

< 4 / 221 >

この作品をシェア

pagetop