白銀のトライアングル
嘉雄は、聞いていたのか聞いていなかったのかわからない態度でいた。

「おい、嘉雄!」

思わず、一樹は言った。

「何?」

嘉雄の耳は、聞く耳持たずな状態だった。

「だから・・・」

「ああ。俺は構わないし、麻紀さんに話してくれてもいいさ!」

と、やっと嘉雄は答えた。一応、聞いてはいたようだった。

一樹は、さらっと事情を話した。
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