白銀のトライアングル
「実は、わたし・・・」

友紀奈が急に深刻な顔になって話はじめた。

「本当は、ここに一緒にくる友達がいたのですけれど、彼女の彼が元カレだったの・・・」

友紀奈の語尾の歯切れがすっかり悪くなっていた。

「だから、嘉雄さんにも立ち直ってもらいたかったの・・・」

そう、友紀奈は自分が失恋していたのだった。

それも、親友に彼をとられたような状態で・・・
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