白銀のトライアングル
すっかり、時間がたっているのも忘れていた4人だったが、さすがに麻紀が

「ねぇ、友紀奈ちゃんは合宿中なんだから、もう帰らないと心配されちゃうんじゃないの?」

と言った。

「あっ!」

友紀奈は、急に現実に連れ戻されたかのように驚いた。

「早く帰らないと!」

と言ったので、麻紀が、

「じゃあ、私が一緒に代行で送って行くわ!」

と言った。

麻紀は、ちゃんと時間に来るように代行を頼んであったのだった。

「麻紀さん・・・さすがです。」

思わず友紀奈が言った言葉を、一樹も嘉雄も思っていた。

「じゃあ、一樹君は明日職場でね!」

そう、彼女が言ったと同時くらいに代行の人が麻紀を探しに店に入って来た。

「ココです!」

麻紀の一言で、この会はすっかりお開きとなった。

「じゃあ、これでね!」

と、麻紀が友紀奈の分もお勘定を置いていった。

なんか、一樹も嘉雄もこの場にいたけれど、付録だったような気がした。
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