白銀のトライアングル
「おい、それにしてもお前の先輩はしっかりしてるな!」

と、嘉雄が言った。

「そこなんだよ・・・明日も遅刻なんかすれば彼女に怒られるよ・・・」

と一樹はがっくりと肩をおとした。

「俺なんかの職場には、あんな女性はいないからなぁ・・・」

と嘉雄の言葉に、

「そのほうが、身のためだぜ!」

と一樹が答えた。

「でも、一人ぐらいは居ると助かるかもな?」

と嘉雄が言った。でも、一樹は

「お前、一緒に仕事してみろよ!俺らなんか尻にひかれてる状態なんだぜ!」

「へぇ~?じゃあ、なんで今日ここへ来たんだよ?」

との嘉雄の質問に、一樹ががっくりした感じで話した。

普段の二人が逆になったようだった。
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