白銀のトライアングル
「おはよう!」

と麻紀が来た。

「先輩、おはようございます。」

思わず、一樹は職場のせいか すっかり上司と部下状態であった。

「ふふ、今日は私がお客さんだから、一樹にはお世話になるわね!」

と麻紀が言った。が、一樹はそんな事はお構いなしに言った。

「先輩、友紀奈ちゃんから連絡ありましたか?」

「いいえ?まだなの?」

「はい・・・」

一樹は主催者側の兄だけあり、参加者の出席状況が気になっていた。

まぁ、多少は商売柄だったり・・・

とにかく、なかなか来ない友紀奈が心配だった。

「一番遠くから来るから、気をつけるように言ったんだけど・・・」

麻紀が、

「じゃあ、ココに前日から泊まってもらえば良かったのに・・・」

一樹が言った。

「もちろん、俺も言いましたよ!でも、なんでも昨日大事な用事があったようで・・・」

三人は、仕方なく待つしかなかった。

待ち始めて数分後、麻紀の携帯が鳴った。

『リン、リン・・・』

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